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第3回 東雲騎人×花山

東雲騎人(以下東雲) こんにちは。ご無沙汰です。花山さん、今度大阪へ引っ越しなさったとか。

--そうなんですよ。急な話だったんですが。


--今度、東京で大きな妖怪イベントをやるそうじゃないですか。

東雲 はい。11月16日の日曜日に「妖怪総進撃」という合同企画展をやるんです。

--総進撃! なんだかすごそうなイベントですね。どんなことをやるんですか?

東雲 自主制作漫画誌展示即売会「COMITIA(コミティア)66」というイベントに出展、という形で参加するんですが、妖怪を描いているサークルや個人が集まり、妖怪画の展示、会場での一発描きパフォーマンス、妖怪スゴロクなどをします。また、妖怪画や妖怪絵馬・妖怪おみくじなども販売します。

--いろんな妖怪画家の方々と競演ということですね。

東雲 私自身は和服姿で、来場者のリクエストに応えての妖怪画一発描きをする予定。大きさは畳一畳分くらいで描けたら良いなぁ…と思っています。

--東雲さんの絵の筆のタッチいいですよね。勢いに乗っての一発描きにぴったりの画風だと思います。

東雲 当日は同じ会場内で、「百鬼夜行抄」で有名な今市子さんの原画展も行われるそうですよ!

--ますます楽しみですね。



--東雲さんはいつごろから妖怪の絵を描いてるんですか?

東雲 いつから描いたかは覚えてませんが、保育園の連絡帳にすでに一つ目の鉛筆やらを描いていたので、その頃からすでにして妖怪もどきを描いていたことになるでしょうか。
 
--保育園から!
 
東雲 で、小学校時代に3期の鬼太郎がブームになり、目玉親父やネズミ男やらを描いてた。高校卒業した頃に友人から「同人誌というものがあるから妖怪画の本を刷って見ないか」と言われて作ってみたんです。

--ふむふむ。

東雲 それからも妖怪の絵を描き続けて、現在に至るって感じですかね。現在は、本の挿絵に使ってもらったり、『京葉不思議伝説』(「船橋よみうり」連載中)というコラムの挿絵を定期で描いてます。

そういえば、去年ぐらいだったかな。とある会社から、「リサイクルセンター」(注:ゴミのリサイクル啓蒙のための施設)内部の展示として、ぼくが描いた「もったいないお化け」の絵を使いたいという話もありました。

--ほう、それももう完成してるんですか?

東雲 らしいですよ。山形と滋賀だったかに出来たという話を聞いたんですが、特に見に行ったりしていないのでどういうふうになったのか知らないんですが。

--どうなったのか知らないって(笑) 細かいことにこだわらないさっぱりした東雲さんらしいスタンスですね。ぼくだったらどういうふうに使われたのかすごく気になりますけど。


--妖怪本といえば多田克己さんといっしょに『新妖怪草紙 百鬼繚乱』(2002年/PHP研究所)という本を出しましたね。どういうきっかけだったんですか?

東雲 とある出版社編集の方に、オリジナル妖怪をたっぷり収録した同人誌を見ていただいたところ、とても気に入ってくださって。でも、私だけでは知名度的に厳しいので、どなたか一緒に執筆してくださる方を! ということで共著していただけることになったのが多田先生だったんです。

--なるほど。そういうわけだったんですか。

東雲 ところがですね。まぁそれが波瀾の始まりと言うか苦労の始まりと言うか。

--どうしたんです?

東雲 多田さんがですね。編集の方を交えて企画の話をした時には「小説と論考をばばーーんと書くよ」とおっしゃったんですよ。

--おお、ばばーんと。(笑)

東雲 「さすが多田さん、プロの方は違うなぁ」と思っていたのですが、それから原稿がいっこうに出てこないんです。なかなか書いて頂けない…

「連絡が取れないんですが」「何度電話してもお留守のようで」「ファックスは出しているんですが」などなど、編集の方と二人してばたばたしましたね。でも、待たされた甲斐あってとてもいい本が出来たなあと思ってます。


--いよいよイベントも来週ですね。がんばってください。

東雲 ありがとうございます。


PROFILE
妖怪絵師。近年、数々の妖怪画を各メディア上にも発表。
多田克己氏との共著に『新妖怪草紙 百鬼繚乱』(2002年/PHP研究所)

百鬼夜行
http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/9278/index.html